2010年11月7日
仕事の時間をやりくりして、琵琶を続けています。
思えば、しっかりと自分で見きわめて「これを習いたい」と心を決めて始めた習い事って、琵琶が人生初かも知れません。子供の頃に何だかんだといろいろやってはいたけれど、自発的というより、物心ついた時にはすでに通ってた、というのが多いですね。ピアノは特に。まだ3歳だったのに、父親が先にピアノを買って来てしまって、習わざるを得ない状況になって習い出した、とあとで母親が言っていました。もっとも、ピアノに関しては習わせてもらったおかげに、多分人生がずいぶん変わったと思います。習ってなかったら、今ってどうだったんだろう……。
それはともかく、琵琶です。
作業が混むと、最悪、徹夜に近い働き方をする事が多いため、練習以前に、お稽古自体もお休みしたり日にちを変えていただいたりする事が多いくらいなので、おそらく進歩としてはカメのようにスローモーなのではないかと、自省しています。練習が本当に足りなくて、いつもお師匠様に申し訳ない。
でも、琵琶の時間ってとても好きなんです。変ですね(変って事もないか……)。
琵琶を学ぶというのがもの凄く楽しいのです。お師匠様のOKが出るまで、同じところを何度も何度も繰り返して弾いたり、注意されて『あ〜、そうだった。何度も言われちゃだめだよなあ』なんて反省したりする事がいっぱいあるのだけど、不思議にお稽古が辛いと思ったり、お師匠様が厳しいとか思った事は一度もないのです。学べば学ぶほど楽しい。不思議です。
そのせいで、悲しい曲を表現しないといけないのが、つい気持ちがそのまま表れて、楽しい歌になってしまう(^_^;)。
お師匠様は、「(私生活で)きっと今が一番いい時だから、そういう気分が出てるのだろう」と言われますが、そうじゃなく、琵琶が楽しいんです。。。(^_^;)
とはいえ、内々での発表(おさらい会)が、今月末です。
ちなみに、今やっているのは「静」、義経の愛した白拍子が、敵である頼朝勢につかまり、鎌倉に連行されて敵方の前で舞を舞う話です。
静がどんな心持ちで敵の前で踊ったのか……
その心情と情景に思いを馳せながら、琵琶を抱えてお稽古に通う、この頃です。
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15:49, Sunday, Nov 07, 2010 ¦ 固定リンク
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