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明け方の出来事
明け方からの出来事。
例によって心臓の具合で早朝覚醒し、『またか、仕方ないな。やっぱ薬、全然効いてないじゃん(- - ;)』と思いながらしばらくごろごろして、再び眠り出した頃だった。
深く眠りかけている中、激しくドンドンと表のドアを叩く音が続いたと思ったら、キッチンと居室の間のドアをガチャッと開けて誰かが入って来て……母親?のような声で何か言っていて、目を開けようにも開けられないまま朦朧としつつ金縛りにあったみたいに声が出せずにひたすら「うーうー」と言っている、そんな時間があった。
どのくらいの時間がたったのか少し目が覚めて、そこに母親がいたような錯覚がありありとあって、手近な携帯の時計を見ると5時とかそんな時間。一瞬、母親に何かあったのかと胸騒ぎにも似た動悸が起こる。
「そういえば、ばあちゃんが死んだ時、そういう『お知らせ』が来たって言ってたよな、、、風もないのにカーテンが揺れてたとか、心臓が痛くて飛び起きたら訃報電話が来たとか親戚の誰もが言ってたし」
「これってそういうやつだろうか、、、」
とかなりどきどきしていたら、隣から声が聞こえ始めた。
声はだんだんヒートアップしていき、それとともに室内をバタバタと走り回る(おそらく逃げ回る)音が建物じゅうに響き出した。
……なんだ、隣か(- - ;;)。
明け方の、つまり音がもの凄く通る時間帯である。小声であっても話し声は壁を通してまる聞こえである。
いや、まる聞こえどころかすぐそばに人がいると思えるくらいの状況である(ていうか、ここの壁、意外に超うすい?)。だから、うちの部屋に誰か来たように思えて当然だったりするが。
要するに、隣の住人の母親が明け方隣に訪ねて来て、それから喧嘩になったもよう。どうやら住所だけは知らせてあったけど、かなり長い期間(おそらく1年とか2年とかいう「年」レベルで)実家にも帰らず連絡もしてなかったのかな?、業を煮やしてというかついにというか、住所から探しあてて夕べ来た、という流れのようだった。「そこを通る度に、この建物の何処かにいるんだろうなと思ってた。その気持ちが分かんないの」「1階から2階から3階まで208って番号をずっと探して回ったのよ」とお母様が悲痛なまでにどなっているのが聞こえた。
(註:この建物は2階までしかないので、3階というのは言葉がすべったんだろう。「お母様、2階までしかないですって(^_^;)」と思いながら聞いていた)
そんなやり取りが朝7時半くらいまで続いて、やっと眠れたのは8時半頃からほんの1時間くらいだった(^_^;)。。。

前から隣はDVな彼氏みたいなのと凄い喧嘩みたいになってバタバタ走り回る音が明け方に展開されたりって事が、もう数回起こっている。その都度、階下の住人や反対隣の住人から怒号が上がったり、実際に苦情をいいに部屋に行く人もいたりなんて事がいつもの事だ。なので、本来だったら他の部屋の人もその騒音ぶりに文句を言いたいところだと思うけど、内容が内容だけに皆さん何も言わずに見守っていたようだった。
そりゃそうだよね。ひとしきりどなった後、お母様はしくしくずっと泣かれていたようで、文句どころか逆に『大丈夫ですか』と言いたくなるような状況だった。

今現在、静かになっているけどあれからどうなったんだろう。
うちも母親と相性が良くないのであまり人の事は言えないのだが……。
何をするにもつい隣に耳を澄ませてしまう、今日の高輪であった。
15:22, Saturday, May 12, 2012 ¦ 固定リンク ¦ 携帯

 


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